【令和8年度版】鳥取県のビニールハウス補助金|新設・耐雪耐風補強・フィルム貼り替えに使える支援制度
【令和8年度版】鳥取県のビニールハウス補助金|新設・耐雪耐風補強・フィルム貼り替えに使える支援制度
この記事でわかること
鳥取県の低コストハウス新設・強靭化を支える補助金と支援制度
※本記事の補助金・支援制度に関する情報は、令和8年度(2026年)9月時点のものです。募集時期や予算、対象要件などは変更される場合があるため、利用する際は各窓口で最新情報をご確認ください。
鳥取県には、ハウスを新しく建てたい場合、今あるハウスを雪や風に強くしたい場合、梨・ぶどう・イチゴなどの生産設備を整えたい場合に利用を検討できる支援があります。「何に使えるのか」「どのくらい補助されるのか」を見比べると、自分に合う制度を探しやすくなります。| 制度名 | どんな制度・誰向け? | 何に使える? | 補助率・上限額 | 相談先 |
|---|---|---|---|---|
| 鳥取型低コストハウスによる施設園芸等推進事業 |
【鳥取県】 園芸用ハウスを新しく整備したい農業者向け 対象となる園芸品目を栽培する農業者や農業者団体、JA等が対象です。 ※国の産地生産基盤パワーアップ事業の要件を満たすことなどの条件があります。 |
鳥取県が定める仕様の低コストハウス ツマ窓 裏面ドア両開き 防虫ネット 地際防錆処理など |
補助率:2/3 個別の補助上限額:公開ガイドでは金額非掲載 ※ハウスの面積・仕様によって対象額が変わるため、具体的な補助額は見積額をもとに県窓口へ確認します。 |
鳥取県農林水産部 農業振興局 生産振興課 TEL:0857-26-7272 |
| ハウス強靭化による施設園芸加速化対策事業 |
【鳥取県】 今あるパイプハウスを雪や風に強くしたい方向け 野菜・花き・果樹用の既存パイプハウスなどが対象です。 |
ハウス本体の補強 補強資材 補強工事など ※通常の修繕やフィルム交換を一律に補助する制度ではありません。 |
補助率:1/2 個別の補助上限額:公開ガイドでは金額非掲載 ※今後10年以上利用する見込みがあることなどの条件があります。 |
鳥取県農林水産部 農業振興局 生産振興課 TEL:0857-26-7282 |
| 新たな園芸品目育成事業 |
【鳥取県】 新しい園芸品目の産地化や、県育成イチゴの生産拡大に取り組む方向け |
県育成イチゴの低コストハウス 高設ベンチ(腰の高さ程度に設ける栽培床) 関連する施設・機械等 |
県育成イチゴの低コストハウス・高設ベンチ等:補助率1/2 上限250万円/事業主体 園芸振興品目の施設・機械導入:補助率1/2 上限250万円/事業実施主体・2年間 |
鳥取県農林水産部 農業振興局 生産振興課 TEL:0857-26-7282 |
| 鳥取梨生産振興事業 |
【鳥取県】 梨園のハウスや防災設備、生産設備を整えたい方向け JA、生産組織、認定農業者等が対象です。 |
「二十世紀」のハウス施設 果樹棚 多目的防災網 防風ネット かん水施設 防霜設備など |
「二十世紀」の対象ハウス:補助率2/3 多目的防災網:上限30万円/10a 防風ネット更新:補助率1/3・上限9万円/10a 防霜対策設備:上限150万円/10a ※10aは1,000㎡です。ハウス整備には対象品種や栽培方法などの個別条件があります。 |
鳥取県農林水産部 農業振興局 生産振興課 園芸振興担当 TEL:0857-26-7414 |
| 鳥取柿ぶどう等生産振興事業 |
【鳥取県】 柿・ぶどうなどの果樹園を整備したい方向け JA、生産組織、認定農業者等が対象です。 |
ぶどう用ハウス 果樹棚 かん水施設 防風設備 防霜設備 排水施設など |
新植・全面改植に伴うぶどう用ハウス:補助率1/2 果樹棚・かん水施設など:補助率1/3または1/2 防霜対策設備:上限150万円/10a 防風ネット更新:補助率1/3・上限9万円/10a |
鳥取県農林水産部 農業振興局 生産振興課 園芸振興担当 TEL:0857-26-7414 |
市町村が独自に実施するハウス整備支援
鳥取県内では、県の制度に加えて、市町村が独自にハウスの設置や修繕、フィルム更新などを支援している場合があります。以下は、南部町・日南町・湯梨浜町で確認できる制度の一例です。施工予定地の市町村公式サイトで、農政・農林・産業振興などのページや担当課の案内も確認しておくと、地域限定の支援を見つけやすくなります。
| 制度名 | どんな制度・誰向け? | 何に使える? | 補助率・上限額 | 相談先 |
|---|---|---|---|---|
| 汗かく農業者等支援事業 |
【南部町】 町内で農業用ハウスや設備を整えたい対象農業者向け |
ビニールハウスの設置・修繕 果樹棚 養液栽培設備 かん水設備等 ※ビニールだけを交換する修繕は対象外です。 |
補助率:1/3以内 補助上限:50万円 |
南部町 産業課 TEL:0859-64-3783 |
| 意欲ある農業者支援事業 |
【日南町】 町内で営農に必要な機械や施設を整備したい対象農業者向け |
農業用機械 ビニールハウスなどの農業用施設 |
補助率:1/3以内 補助上限:50万円 ※対象事業費や他制度との重複などに条件があります。 |
日南町 農林課 TEL:0859-82-1114 |
| 湯梨浜町特産農産物生産振興事業費補助金 |
【湯梨浜町】 梨・ぶどう・イチゴ・スイカ・メロン・梅・ほうれん草などの対象農産物を生産する農業者向け |
ハウスの骨材追加 雨樋の設置 巻き上げ機の導入 高機能被覆ビニールへの貼り替え 老朽ハウスの改修など |
ハウス機能向上:補助率1/2 高機能被覆ビニールへの貼り替え:補助率1/2 老朽ハウス改修:補助率1/3 ※このほか、棚・かん水施設更新などにも個別の補助率があります。 |
湯梨浜町 産業振興課 生産振興係 |
補助金で賄えない費用に使える融資と災害に備える共済
補助金で賄えない自己負担分については、農業者向けの融資を利用できる場合があります。また、ハウス完成後の雪害・風害などへの備えには、園芸施設共済も確認できます。| 制度名 | どんな制度・誰向け? | 何に使える? | 利用のポイント | 相談先 |
|---|---|---|---|---|
| 農業近代化資金 |
【融資】 要件を満たす農業者、法人、農業者グループなどが利用できる農業者向けの制度融資 |
農業用施設の建設 取得・改良・復旧 農業機械等 |
補助金ではなく融資です。 ビニールハウス・パイプハウスの新設や改良などで、補助金だけでは賄えない費用の資金調達に利用を検討できます。 |
第一相談先:取扱JA・金融機関 県の窓口:鳥取県農林水産部 農業振興局 経営支援課 TEL:0857-26-7260 |
| NOSAI鳥取 園芸施設共済 |
【共済】 ビニールハウス・パイプハウスなどを雪害・風害などによる損害に備えたい農業者向け |
プラスチックハウス ガラス室 雨よけ施設 多目的ネットハウス 換気・かん水設備 栽培棚等 |
建設費を補助する制度ではなく、ハウスが災害などで損害を受けた場合に備える共済です。 共済掛金の50%を国が負担する仕組みがあります。 ※実際の掛金や補償内容は、施設の種類や加入内容などによって異なります。 |
NOSAI鳥取 東部支所:0857-37-3301 中部支所:0858-37-5252 西部支所:0859-22-1001 |
県制度とあわせて確認したい全国制度
ハウス整備には、鳥取県の制度だけでなく国の支援制度が関係する場合もあります。産地単位で施設を整備する制度や、複数の農業者で防災対策に取り組む制度などがあります。| 制度名 | どんな制度・誰向け? | ハウスとの関係 | 補助の目安 | 相談先 |
|---|---|---|---|---|
| 産地生産基盤パワーアップ事業 |
【国】 地域・産地として収益力を高める取組に参加する農業者や団体向け |
産地の計画に位置付けられたハウスや施設の整備等 |
整備事業:1/2以内が基本 ※事業内容によって対象経費・上限等が異なります。 |
地域での利用:鳥取県・施工地の市町村など 制度全体:農林水産省 農産局 総務課 生産推進室 TEL:03-3502-5945 |
| 強い農業づくり総合支援交付金 |
【国】 産地や農業者団体などによる比較的大きな施設整備向け |
産地の収益力強化に必要な共同利用施設など | 補助率・上限額:事業メニューや施設によって異なる |
農林水産省 農産局 総務課 生産推進室 TEL:03-3502-5945 |
| 園芸産地における事業継続強化対策 |
【国】 施設園芸産地で災害への備えを進める農業者団体等向け |
ハウスの災害対策 補強・保守管理 事業継続計画(BCP)に基づく取組など |
補助率・対象経費:取組内容によって異なる |
農林水産省 農産局 園芸作物課 花き産業・施設園芸振興室 施設園芸対策班 TEL:03-3593-6496 |
| 経営発展支援事業 |
【国】 新たに農業経営を始める要件対象の新規就農者向け |
就農後の経営発展に必要な機械・施設等 | 補助額・自己負担等:年度や採択内容によって異なる |
第一相談先:事業実施主体となる施工地の市町村 制度内容:農林水産省「経営発展支援事業」 |
施工予定地から確認する地域JA
ハウスの建設費や設備導入費について融資を利用する場合は、施工予定地を管轄するJAが相談先の一つになります。鳥取県内では地域によって管轄JAが異なるため、施工場所に対応するJAから確認すると分かりやすくなります。| 施工地域 | 管轄JA | 主に確認できる融資・相談内容 |
|---|---|---|
| 鳥取市・岩美町・八頭町・若桜町・智頭町 | JA鳥取いなば |
農業近代化資金など、農業用施設や機械の整備に利用できる融資を相談できます。 ハウスの新設・改良を予定している場合は、資金使途や利用条件をJAへ確認してください。 |
| 倉吉市・三朝町・湯梨浜町・北栄町・琴浦町 | JA鳥取中央 |
JA鳥取中央では、農業近代化資金を案内しています。 農業用施設の建設・改良などに利用できるか、現在の条件をJAへ確認してください。 |
| 米子市・境港市・日吉津村・大山町・南部町・伯耆町・日南町・日野町・江府町 | JA鳥取西部 |
農機ハウスローンがあり、農機具の購入に加えて、パイプハウス等の資材購入や建設資金が使途として明記されています。 利用条件はJA鳥取西部の最寄り支所へ確認してください。 |
新設・耐雪耐風補強・フィルム貼り替えで見る鳥取県の制度の使い分け
同じビニールハウス・パイプハウスの工事でも、新しく建てる場合と今ある施設を補強する場合では確認する制度が変わります。ここでは、予定している工事から候補を見ていきます。
新設・建て替え
ハウスを新しく整備する場合は、まず栽培する品目を確認します。対象となる園芸品目で低コストハウスを導入する場合は鳥取型低コストハウスによる施設園芸等推進事業、県育成イチゴでは新たな園芸品目育成事業が候補になります。梨やぶどうでは、鳥取梨生産振興事業や鳥取柿ぶどう等生産振興事業に、条件付きでハウスや関連施設の整備メニューがあります。
栽培品目、施工予定地、ハウスの面積、必要な設備、概算工事費まで整理しておくと、どの制度に当てはまるか相談しやすくなります。
断熱改修・省エネ対応
2026年9月時点では、既存ハウスの内張りや断熱設備、省エネ設備だけを改修する場合に、県内全域で利用できる一般的な補助制度は確認できません。新設や品目別の施設整備と一緒に導入する場合でも、すべての設備が補助対象になるとは限りません。内張り、暖房設備、換気設備などを分けて見積もり、対象経費に含められるかを制度窓口へ確認します。
耐雪・耐風補強
既存ハウスを建て替えず、雪や風に対する強度を高めたい場合は、ハウス強靭化による施設園芸加速化対策事業が候補になります。ハウス本体の補強資材や補強工事が対象で、補助率は1/2です。今後10年以上利用する見込みがあることなどの条件があるため、補強したい棟数や面積、現在のハウスの状態を整理して相談します。工事後の雪害・風害への備えには、NOSAI鳥取 園芸施設共済も確認できます。
フィルム貼り替え
ビニール・フィルムだけの貼り替えは、施工する市町村によって利用できる支援が変わります。湯梨浜町特産農産物生産振興事業費補助金では、高機能被覆ビニールへの貼り替えを補助率1/2で支援するメニューがあります。一方、南部町 汗かく農業者等支援事業では、ビニールだけを交換する修繕は対象外です。フィルム貼り替えを予定している場合は、県制度に加えて施工地の市町村制度も確認しておくとよいでしょう。
大雪・強風への備えと既存パイプハウスを長く使うための補強
鳥取県では、大雪や強風によって園芸施設が被害を受けることがあります。既存ハウスを今後も長く使用するのであれば、被害後の修理だけでなく、柱やアーチパイプなどを補強して雪や風への強度を高める方法も検討できます。
既存ハウスを耐雪・耐風補強する場合
ハウス強靭化による施設園芸加速化対策事業では、今後10年以上利用する見込みのある野菜・花き・果樹用パイプハウスを対象に、ハウス本体の補強資材や補強工事を支援しています。古くなった部材を同じ状態に戻す通常修繕と、雪や風に耐えられるよう構造を強くする補強工事では扱いが異なります。施工業者へ相談するときは、修理する部分と補強する部分を分けておくと、工事内容を整理しやすくなります。
鳥取市で被災したハウスを復旧する場合
鳥取県内では、大雪や強風による被害が発生した際、市町村が期限付きの復旧支援を設けることもあります。鳥取市では、2026年2月7日以降の大雪または2026年4月4日の強風で被害を受けた園芸ハウス等を対象とする気象被害を受けた園芸ハウス・果樹(樹体)等の復旧支援事業が設けられています。ハウス本体の修理・再整備・撤去は補助率1/2で、復旧費には上限単価があります。単棟ハウスは16,588円/㎡、連棟ハウスは7,566円/㎡が復旧費の上限単価です。
2026年4月4日の強風で被覆のみが被害を受けた場合は、ビニール・フィルムの復旧も対象となり、補助率1/3、上限3万9,000円/棟です。申請期限は2026年12月14日です。
この支援は鳥取市を対象とした期限付き制度です。災害でハウスが被害を受けた場合は、施工地の市町村公式サイトや農政・農林担当課でも復旧支援の有無を確認してください。
鳥取県のハウス新設・補強・貼り替えで迷いやすいQ&A
農機具格納庫として使う施設も補助対象になりますか?
今回紹介している県の補助制度は、主に園芸作物の生産に使うハウスや関連施設を対象としています。そのため、農機具を保管することを主目的とした格納庫が同じ条件で補助対象になるとは限りません。格納庫など農業用施設の建設資金については、農業近代化資金などの融資を利用できる可能性があります。予定している用途や施設規模を伝えて、取扱JA・金融機関へ相談してください。
既存パイプハウスの補強工事だけでも対象になりますか?
雪や風への強度を高める工事であれば、ハウス強靭化による施設園芸加速化対策事業の対象になる可能性があります。補助率は1/2です。ただし、今後10年以上利用する見込みのあるハウスであることなどの要件があります。傷んだ部材を交換するだけの修繕ではなく、どの部分をどのように補強する工事なのかを具体的にしたうえで相談します。
フィルムの貼り替えだけでも補助金は使えますか?
施工地によって異なります。湯梨浜町では、高機能被覆ビニールへの貼り替えを補助率1/2で支援するメニューがあります。一方、南部町ではビニールだけを交換する修繕は対象外です。自治体の資料では、ハウスを覆うビニールやフィルムを「被覆材」と表記していることがあります。貼り替えだけを予定している場合は、「フィルム交換」だけでなく「被覆材更新」や「高機能被覆ビニール」などの表記も確認しておくと探しやすくなります。
補助金と融資は併用できますか?
補助金で賄えない自己負担分に融資を利用できる場合があります。ただし、補助対象経費と融資対象になる費用の範囲はそれぞれ異なります。農業近代化資金のほか、施工予定地を管轄するJAで農業用施設に利用できる融資を相談できます。補助制度と融資を組み合わせたい場合は、契約や発注の前に制度窓口と金融機関の双方へ確認しておきましょう。
施工内容を整理して鳥取県のハウス支援制度を活用する
鳥取県でハウスの支援制度を探すときは、栽培品目、施工場所、新設・補強・フィルム貼り替えのどれを予定しているか、ハウスの面積や概算工事費まで整理しておくと、自分に合う制度を絞り込みやすくなります。補助率が同じでも、上限額や対象となる工事の範囲は制度によって異なります。「何%補助されるか」だけでなく、「自分の工事ではいくらまで対象になりそうか」まで確認しておくと、自己負担額も把握しやすくなります。
制度によっては、先に契約や工事を始めると補助対象外になる場合があります。施工ナビでは、ビニールハウス・パイプハウスの新設、建て替え、改修に対応する施工業者を探せます。必要な施工内容と概算工事費を整理しながら、計画に合う施工業者を探してみてください。 お問い合わせはこちら
