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D型倉庫とは?特徴、材質、由来、耐久年数、建設手順、歴史や経緯を解説!

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D型倉庫は、貨物の保管や配送に使用される倉庫の一種で、床面積が広く、高さが低い特徴を持ちます。具体的には、床面積が広く、高さが低く、柱がなく、荷物の出し入れに便利な横開きのドアがついていることが多いです。また、建物の外壁には熱を遮るための断熱材が使用されることもあります。
D型倉庫は、大量の荷物を保管することができるため、物流センターや配送センター、工場や倉庫などでよく使用されます。荷物の出し入れが頻繁に行われる場合や、フォークリフトなどの重機器を使用する場合にも適しています。
また、ここ最近はD型倉庫の代用として価格が安いことや施工期間が短い事からパイプハウスを建てる方も増えてきております。

 

D型倉庫の代用として大型パイプハウスを建てる方が増えている

農業におけるD型倉庫について

D型倉庫は、農業や農家においても使用されることがあります。農業においてD型倉庫が使用される主な目的は、農作物の保管や農機具の保管、または農作業に必要な資材や消耗品の保管です。
農作物の保管に使用される場合、D型倉庫は、床面積が広く、高さが低いため、大量の農作物を保管することができます。また、D型倉庫は、保管する農作物によって適切な温度や湿度を維持することができるよう、断熱材を使用したり、換気設備を設置することができます。
農機具の保管に使用される場合、D型倉庫は、機具が出し入れしやすいよう、横開きのドアを備えていることが多く、大型の農機具も保管することができます。また、機具が腐食することを防ぐため、建物の外壁に防食性のコーティングが施されることもあります。
農作業に必要な資材や消耗品の保管に使用される場合、D型倉庫は、床面積が広く、収納力があるため、必要な資材や消耗品を効率的に保管することができます。
D型倉庫は、農業や農家において、必要な物資や機器を効率的に管理するために役立つ建物の一つです。

D型倉庫の構造や使用資材について

単管パイプ

D型倉庫の構造や材料は、建物を製造するメーカーや製造地域によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような構造や材料が使用されます。

【構造】

D型倉庫の構造は、床面積が広く、高さが低いため、柱が必要ないという特徴があります。そのため、屋根や壁の重量を支えるため、大きな梁が使用されます。また、D型倉庫は、横開きのドアを備えることが多いため、ドアの上部にも梁が使用されます。

【材料】

D型倉庫の材料は、構造材、壁材、屋根材、断熱材などが使用されます。
・構造材:D型倉庫の構造材には、鉄骨や木材が使用されます。一般的には、大きな梁や柱には鉄骨が、小さな梁には木材が使用されます。また、構造材には、腐食や腐朽を防止するためのコーティングが施されることもあります。
・壁材:D型倉庫の壁材には、鉄板やスチールパネル、シートなどが使用されます。これらの材料は、軽量で丈夫なため、建物の耐久性が高く、保温効果もあります。また、壁材には、外壁に断熱材を使用することで、高い断熱性能を持つことができます。
・屋根材:D型倉庫の屋根材には、スチールパネルやシートが使用されることが多く、軽量で丈夫なため、風雨や雪などの自然災害に強い建物となります。
・断熱材:D型倉庫の断熱材には、グラスウールやポリウレタンフォーム、ウレタンスプレーなどが使用されます。これらの材料は、熱を遮る効果があるため、冬場は保温、夏場は冷却効果が得られるようになっています。

D型倉庫に使用される鉄骨について

D型倉庫の骨組みには、主に鉄骨が使用されています。鉄骨は、耐久性が高く、地震や風などの自然災害に強いという利点があります。
D型倉庫の鉄骨には、角パイプやH形鋼、C形鋼などが使用されます。これらの鉄骨は、切断や溶接、曲げ加工などが可能で、倉庫の形状やサイズに合わせて自由に加工することができます。
また、D型倉庫に使用される鉄骨には、耐食性に優れたガルバリウム鋼板が使用されることが一般的です。ガルバリウム鋼板は、鋼板に亜鉛とアルミニウムの合金をめっきし、錆びにくく、耐久性が高い特徴を持ちます。これにより、D型倉庫の鉄骨は長期間の使用にも耐えることができます。

D型倉庫の耐久年数について

D型倉庫の耐久年数については、使用状況やメンテナンスの状況によって異なりますが、一般的には20年以上、長くて30年程度とされています。
D型倉庫は、鉄骨やトタンの塗装が劣化したり、シートが破れたりすることで耐久年数が短くなる場合があります。そのため、定期的なメンテナンスが必要とされています。具体的には、塗装の補修や交換、シートの補修や張り替え、基礎部分の補修などが挙げられます。
また、D型倉庫は基本的に建物としての構造がシンプルで、故障やトラブルが起こりにくいというメリットがあります。しかし、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、さらに安全性を確保することができます。中古は経年劣化、耐用年数の観点からあまりおすすめはできません。

D型倉庫を建設する手順について

見積書

1.設計プランの作成

まず、D型倉庫の建設にあたり、建築士や構造設計士が設計プランを作成します。この際には、土地の条件や用途、予算、利用目的などを考慮して、建物の形状、構造、材料、サイズなどを決定します。

2.土地の確保

次に、建設する場所を決定し、土地を確保します。土地の条件によっては、地盤調査や土地改良工事などが必要になる場合があります。

3.基礎工事

土地の下地に基礎を作ります。D型倉庫の場合、基礎は、コンクリートブロックやベタ基礎などが使用されます。基礎は、建物の耐久性や安定性を保つために非常に重要な工程です。

4.鉄骨組立工事

基礎が完成したら、次に鉄骨の組立工事を行います。鉄骨は、梁や柱などの構造材を組み立てたもので、建物の骨格を形成します。鉄骨組立工事は、クレーンや高所作業車を使用して行います。

5.外壁・屋根工事

鉄骨が組まれたら、次に外壁と屋根の工事を行います。D型倉庫の場合、外壁には、鉄板やスチールパネル、シートなどが使用されます。屋根には、スチールパネルやシートが使用されることが多く、これらの材料を組み合わせて、建物全体を覆います。

6.ドア・窓工事

外壁・屋根が完成したら、次にドア・窓の工事を行います。D型倉庫の場合、横開きのドアが備えられていることが多く、ドアの上部には大きな梁が使用されます。

7.内装工事

最後に、内装工事を行います。内装工事には、断熱材の設置、電気・照明設備、水道設備、排水設備、床・壁の仕上げなどが含まれます。
以上が、D型倉庫の建設手順の一般的な流れです。詳しくは、建設業者に確認が必要

なぜ、D型倉庫が農家さんに普及しているのか?

1.コスト面でのメリット

D型倉庫は、比較的安価に建設できるため、コスト面でのメリットがあります。また、建設期間が短く、メンテナンスコストも低く抑えられます。

2.多様な用途に対応可能

D型倉庫は、建物の形状やサイズが自由に変更できるため、多様な用途に対応可能です。農家さんが農作物や家畜の保管、加工、作業場所などとして使用することができます。

3.耐久性が高い

D型倉庫は、鉄骨構造であり、耐久性が高いため、長期間にわたって使用することができます。また、地震に強い構造となっており、災害に強い建物としても注目されています。

4.施工が容易である

D型倉庫は、工場で鉄骨を加工し、現場に運んで組み立てるため、施工が容易であるというメリットがあります。また、多くの場合、建築士や構造設計士が必要なく、比較的簡単な設計で建設できるため、農家さんでも自ら建設することができます。
以上のような理由から、D型倉庫は、農家さんにとって、コストや利便性、耐久性、施工の容易さなどの面でメリットがあるため、普及していると考えられます。

D型倉庫の建設費用や工期は、多くの要素に影響されるため、一概には言えませんが、一般的な目安としては以下のようになります。

建設費用

•地盤調査、基礎工事、鉄骨の加工、組立、外壁・屋根材料、電気工事、水道工事などの費用がかかります。
•60坪程度のD型倉庫の場合、建設費用は1000万円から2000万円程度となる場合が多いとされています。

工期

•工期は、建設地の地盤状況や天候によっても異なりますが、60坪程度のD型倉庫であれば、1か月~2ヶ月程度が多いです。また、工期を短縮するために、工場で部材を製作してから現場に持ち込むプレハブ式のD型倉庫もあります。
•建設前に行う地盤調査や基礎工事によっても工期に差が生じることがあります。
ただし、建設費用や工期は、地域や建設会社によっても異なるため、正確な見積もりや工期は、建設会社に相談する必要があります。また、建設費用を抑える方法として、自ら設計や施工をする場合もありますが、適切な知識や技術が必要であるため、専門家の協力を受けることが望ましいです。

なぜD型倉庫と呼ばれているのか?

D型倉庫の「D」という名称は、この倉庫の平面形状が、正面が凸型のD字型をしていることに由来しています。
具体的には、D型倉庫の平面図を見ると、正面から見た場合に「D」の字に似た形状が確認できます。この形状は、倉庫内に入出荷するためのドックドアの位置などを考慮して決定されるもので、一般的には出入り口が正面にある形状をしています。
このように、「D」という名称は、倉庫の平面形状に由来していることから付けられたものであり、D型倉庫という名称が広く認知されるようになったとされています。

D型倉庫はなぜ、かまぼこ倉庫と呼ばれているのか?

かまぼこ

D型倉庫が「かまぼこ倉庫」と呼ばれるのは、その形状がかまぼこのように平面的な四角形で、正面に立体的な部分を持つためです。かまぼこのような形状が目立つことから、一部で「かまぼこ倉庫」と呼ばれるようになりました。
また、D型倉庫は主に冷蔵庫や冷凍庫として使用されることが多く、かまぼこも冷蔵・冷凍保存が必要な食品のひとつであることから、このような呼び名が広まったとも言われています。
ただし、「かまぼこ倉庫」という呼び名は地域や業界によって異なる場合があり、必ずしも一般的な呼び名ではありません。

DH型とDH型倉庫の違いについて

DH型倉庫は、D型倉庫と同じく平屋建ての倉庫であり、床面積に対して庫内容積を大きく取れる構造が特徴です。DH型は、D型倉庫の拡張型とも言われています。
DH型倉庫は、D型倉庫と同じく平面形状が「D」の字に似た形状をしていますが、庫内高さがより高く、庫内空間をより有効活用することができます。D型倉庫では、庫内高さが比較的低いため、高さのある荷物を積み上げることができず、空間を有効に使えない場合がありますが、DH型倉庫では庫内高さが高いため、高さを生かして効率的な荷物の収容が可能です。
また、D型倉庫に比べて、DH型倉庫はより大規模な建物となるため、建築費用や建設期間が大幅に増加する傾向があります。一方、庫内容積を最大限に活用することができるため、荷物の収容量が大幅に向上することから、物流拠点や工場、スポーツ施設など幅広い分野で利用されています。

D型倉庫やDH型倉庫のように、平屋建ての倉庫にも拡張型があります。
一つは、D型倉庫を積層して建設する方法があります。この場合、D型倉庫の上にさらにD型倉庫を建設し、2層以上の倉庫とすることができます。この方法で建設された倉庫は、高さを利用した収容力の向上が期待できます。
また、D型倉庫を横に連結して、連結型の倉庫を建設する方法もあります。これは、複数のD型倉庫を横に並べ、出入り口や通路を設置することで、1つの大きな倉庫として利用する方法です。この方法で建設された倉庫は、建物の幅を広げることができるため、一度に多くの荷物を収容することができます。
また、DH型倉庫も同様に、積層型や連結型の拡張型が存在します。これらの拡張型を利用することで、より効率的な荷物の収容が可能になります。ただし、建設費用や建設期間は、通常のD型倉庫やDH型倉庫に比べて高くなる傾向があるため、事前の計画と検討が重要です。

D型倉庫よりも低コストで建設可能な倉庫には、以下のようなものがあります。

1.フレーム構造倉庫

鉄骨フレームにシートやボードを張った構造で、比較的低コストで建設できます。ただし、断熱性能や防水性能に欠けるため、保管物によっては適さない場合もあります。

2.ポリカーボネート製倉庫

ポリカーボネート製のフレームとカバーで構成される倉庫で、軽量で設置も簡単です。ただし、風雪などの自然災害に弱く、強度に不安があるため、保管物によっては適さない場合もあります。

3.コンテナハウス

海上コンテナを転用した倉庫で、設置も簡単で移動も可能です。ただし、断熱性能や防水性能に欠けるため、保管物によっては適さない場合もあります。

4.パイプハウス倉庫

パイプハウス倉庫は、D型倉庫と比べて安価に建設できる場合があります。パイプハウス倉庫は、鉄パイプを組み合わせてフレームを作り、そこにシートやネットを張って作られる倉庫です。D型倉庫と比べると、鉄骨フレームを使わないため建設費用が安くなることがあります。ただし、パイプハウス倉庫はD型倉庫と比べて強度や耐久性が劣るため、風雪などの自然災害に弱く、長期的な使用には不向きな場合があります。また、断熱性能や防水性能にも欠けるため、保管する物によっては適さない場合もあります。
以上のような低コストで建設可能な倉庫はありますが、それぞれの倉庫には長所・短所があります。保管する物の種類や地域の気候条件などに合わせて、最適な倉庫を選択することが大切です。

D型倉庫が日本に普及した歴史や経緯について

日本の風景

D型倉庫が日本に普及した歴史は、1960年代に始まります。当時、北海道を中心に農業生産が拡大する中で、収穫物の保管スペースが不足していたことから、より安価で耐久性が高く、広いスペースを確保できる倉庫が求められるようになりました。
このような状況を受け、日本の農業技術者が欧米で普及していたスチールフレーム式の倉庫をベースに、北海道立農林試験場の研究者である三浦松峰が改良を加えたD型倉庫が開発されました。D型倉庫は、三角形の断面を持つスチールフレームを使い、簡単な組立作業で建設することができ、広いスペースを確保できるうえ、強度が高く、耐久性もありました。また、開口部を設けることで換気がしやすく、中の物の温度や湿度の管理もしやすいという利点がありました。
D型倉庫は、その後、北海道以外の地域でも広く普及し、農業生産に不可欠な施設の一つとして定着しました。現在では、農業だけでなく、工業や商業など、幅広い用途で利用されています。また、D型倉庫は日本のみならず、アジア地域や中南米、アフリカなどの農業国でも広く普及しています。

D型倉庫の開発については、あまり公式の情報がないため詳しいことは分かっていません。しかし、D型倉庫が開発された背景には、高齢化や人口減少が進む日本において、農業生産者の労働環境の改善が求められたことがあると考えられています。
また、D型倉庫は、当初は海上コンテナを改造したものと言われており、海上輸送において使われていたコンテナを農業用倉庫として再利用することで、簡易ながらも安価な倉庫が作れるというアイデアが生まれたとも言われています。その後、様々な改良が施され、現在のD型倉庫が完成したとされています。

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