ソイルヒーター(地中ヒーター)/泉州電業
ソイルヒーター(地中ヒーター)
2025年大阪・関西万博において発表した地中ヒーター「SOIL HEATER(ソイルヒーター)」です。 重油ボイラーを使用して加温するよりもCo2の排出量が40%削減、ハウス加温費は20%削減が期待できます。更に収穫量はヒーターなしの場合と比べると1.3倍が見込めます。 省エネで無駄なく収量UPを期待できる未来の地中ヒーターです。 スマート農業で、地球環境にも人にも優しい農業を提案します。
ソイルヒーターの効果
- CO2排出量削減

- ハウス加温費削減

- 収穫量への効果

製品特長
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耐久性

- 圃場で農薬・化学肥料を使用されることを想定しての耐性を持たせてあります。
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耐水性

- 水のかかる環境でも使用が可能です。(防水等級:IPX7)
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耐熱性

- 絶縁体にシリコーンを採用している為、180℃の高温まで耐えることが可能です。
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対候性

- 絶縁体にシリコーンを採用しており、紫外線による劣化を低減します。
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柔軟性

- 電線がやわらかく巻きグセがつきません。再敷設の作業が容易です。
ソイルヒーターの敷設方法
1.2~3cm程度の溝を掘ってヒーターを敷設
2.土を軽く被せる
3.農業用マルチを被せる
導入効果の実例
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収穫量増加への効果
- 検証期間:1シーズン
ハウス栽培イチゴの収穫量が、ソイルヒーターを使用する前と比べて約1.4倍に! 強い値を作り、成り疲れをさせないことで、収量増へ 
- 検証期間:1シーズン
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ボイラー燃油使用量削減への効果
- 検証期間:1シーズン
ソイルヒーターと併用でボイラー加温をミニマム化 1000㎡でのランニングコストを試算し、燃油代は約54%削減できるというシミュレーションデータが出ました 
- 検証期間:1シーズン
1000平米(10a)の敷設イメージ

- 【40m×16列の場合の必要資材】
- 専用コントローラー
- ソイルヒーター線(20m×32本)
- 延長ケーブル
発熱能力
ソイルヒーター温度/電力試験実験

以上の試験結果から、ソイルヒーターのこのような特性が伺えます。
少ない電力でもしっかりとあたたまる
- 100W 程度で30〜45℃に到達
- 200W で約 40〜55℃
- 500W では 65〜72℃
電力量に合わせて温度が上がっており、温まりが早く、電力効率が良いことが伺えます。
ヒーターの長さで温度特性を選べる
- 10m(短い)=温度上昇が早い(高温になりやすい)
- 20m(長い)=緩やかに加熱(広い面積や低温維持に向く)
つまり、用途に合わせて以下のような使い分けが可能です。
- 発芽・育苗・ポイント加温 → 10m(高温向き)
- 広い面積の地温維持 → 20m(安定性重視)
温度上昇が直線的で安全かつ管理しやすい
グラフをご覧いただきますと、電力と比例して温度が上がっているのが読み取れるかと思います。 したがって、電力を変えると温度が予想通りに変わるため、温度管理が容易に行えます。 そのため過加熱しにくく、作物や用途ごとに温度を調整するのが容易になり、温度管理が簡単になります。
最大70℃超の高温まで対応(凍結防止・土壌殺菌も可能)
10mで200w、20mで500wの出力にすることにより70℃の加温も可能である強い発熱性能のため、土壌凍結の防止や、土壌殺菌の応用も可能です。 ※凍結防止や殺菌に関してはメーカー公式見解ではありません。 あくまで温度を上げるのは生育を促すためであり、すべての菌を殺菌するものではありません。 作物により適温は異なります。
温度分布図

地中での温度分布より、以下の性能が伺えます。
点ではなく面でしっかり加温
中心だけが熱いわけではなく、半径8cmの広い範囲にまで温度上昇が届いているため、土に埋めたヒーター帯を中心にドーナツ状に均一な加温域が広がります。 そのため、作物の根域全体を温められ、作物間の温度ムラが減ることが期待できます。
根の生育にちょうどいい緩やかな温度勾配が作れる
植物の根は中心部の高めの温度で生育が促進され、 少し離れた中温域で根の活動が安定し、 外側の低めの温度で呼吸バランスが保たれています。 つまりこのような勾配は、根の成長に理想的な温度ゾーニング を自然に形成するため、発芽・育苗・冬季地温維持などに向いています。
効率よく土壌が温まるため、電力コストが低く抑えられる
温度分布図のパターンは、中心部から外側へきれいに熱が広がっていることを示しています。 これは、熱が無駄に逃げていないこと、温めるべき土の厚みに熱がしっかり届いていること、効率性が高い電熱線である証拠です。 空調で加温しようとすると葉枯れが起きてしまったり、燃料費が高騰してしまう恐れが大きくありますが、土壌を温めることにより寒冷地でも安定して効率よく加温することが可能です。
仕様
外形寸法
| 品名 / 型番 | SDA-SOIL-10 | SDA-SOIL-20 |
|---|---|---|
| 入力電圧 | 単相100V(50/60Hz) | 単相200V(50/60Hz) |
| 消費電力 | 208W | 417W |
| 導線長 | 10m | 20m |
| 導体 | ステンレス箔(SUS304) | ステンレス箔(SUS304) |
| 絶縁抵抗 | 48Ω(+7%) | 96Ω(+7%) |
| 絶縁抵抗値 | 100MΩ以上(条件:水中 DC500V) | 100MΩ以上(条件:水中 DC500V) |
| 耐電圧 | AC1500V/1分 および AC2000V/2秒に耐える事 | AC1500V/1分 および AC2000V/2秒に耐える事 |
| 外装 / 保護体 | 耐熱・シリコーンゴム 径:12.0×厚さ2.0mm |
耐熱・シリコーンゴム 径:12.0×厚さ2.0mm |
| 防水級 | IPX7 | IPX7 |
| 質量 | 533g | 848g |
製品一覧
電源200V仕様
| 名称 | 200V専用コントローラー | 延長ケーブル | ソイルヒーター |
|---|---|---|---|
| 型番 | SDA-200-15A | VA-4D5B5KUG-UL VA-4D5B10KUG-UL |
SDA-SOIL-20 |
| 外観 | ![]() |
(10m) |
(荷姿) |
| 特長 | 最大電流:15A 最大結線数:6本 サイズ:W250×H350×D150mm 質量:約4.2kg |
スクリューネジ接続可能 | 条長:20m 電圧:200V 消費電力:417W 消費電流:2A |
電源100V仕様
| 名称 | 100V専用コントローラー | 延長ケーブル | ソイルヒーター |
|---|---|---|---|
| 型番 | SDA-100-15A | 条長 5m VA-4DSB5KUG-UL 条長 10m VA-4DSB10KUG-UL |
SDA-SOIL-10 |
| 外観 | ![]() |
写真:10m |
荷姿 |
| 特長 | 最大電流 15A 最大結線数 6本 サイズ W250×H350×D150mm 質量 約4.2kg |
スクリューネジで接続可能 | 条長 10m 電圧 100V 消費電力 208W 消費電流 2A |
オプション品
| 名称 | サーモボックス |
|---|---|
| 型番 | SDA-THBOX |
| 外観 | ![]() |
| サーモボックス特長 | |
|---|---|
| 電圧 | 100V、200V共通 |
| 温度センサー条長 | 10m |
| サイズ | W730×H123×D105mm |
| 質量 | 約0.87kg |
| 備考 | 培地温度を管理する為に使用します。 |
お問い合わせ先
「【TEAM EXPO 2025】に参加しました」ソイルヒーター(地中ヒーター)特集ページはこちら
所在地
〒492-8023 愛知県稲沢市赤池広畑町123番地
TEL (0587) 96-6577 FAX (0587) 96-6588
営業時間:平日9:00〜17:00(土日祝祭日除く)


(10m)
(荷姿)
荷姿

