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留萌エリアのビニールハウス雪対策|暴風雪への備え

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留萌エリアのビニールハウス雪対策|暴風雪への備え

日本海側に位置する留萌エリアでは、暴風雪の影響が大きく、塩害による金属部材の錆びや、突風によるビニールの外れが起きやすい地域です。
そのような環境で簡易仕様のハウスを選択すると、修繕や張替えの頻度が増え、長期的なコストパフォーマンスは低くなります。
耐風・耐雪仕様を前提とした構造であれば、冬期もハウス構造を維持するという選択肢もあります。
近年は、プロ施工による高強度仕様のハウスで、冬期利用や早期育苗に取り組む事例も見られるようになりました。

留萌の雪対策は「雪に耐える」だけでは足りません。

風と雪が同時に作用する条件を前提に考える必要があります。

吹雪による視界不良リスク

留萌では暴風雪時に視界が失われます。現場確認や除雪ができない時間が発生します。
屋根に載る雪だけでなく、横から吹き付ける湿雪が側面に付着します。

風速20m/s時の基準風圧は約0.6kN/m²(約60kg/m²)。
側面へ20cmの湿雪(密度200kg/m³)が付着すると約40kg/m²。
横方向には合計で約100kg/m²が作用します。

屋根に80cmの圧密雪(密度250kg/m³)が載ると約200kg/m²。
上下200kg/m²、横100kg/m²。

この複合荷重が同時にかかる可能性があります。 管理不能時間がある地域では、偏荷重を前提に設計する必要があります。

風雪同時負荷への構造対策

塩害でサビた鋼板
壊れやすいのは屋根より側面と接合部です。
横荷重でアーチがねじれ、揚力で固定部に引き抜き力がかかります。

簡易型のアーチ間隔1.2m、25.4mm仕様では、屋根200kg/m²の長期荷重で肩部に変形が出始めます。
そこへ横荷重100kg/m²が加わると局所座屈が起きやすくなります。

冬期常設を前提とする場合は、仕様を一段上げる必要があります。
  • 設計風速30m/s以上を基準とする
  • アーチ間隔0.8m以下
  • パイプ径31.8mm以上を検討する
  • 母屋4列以上で横剛性を確保する
  • 斜材ブレースを追加する
  • アンカーは1000mm以上打ち込む
沿岸部では塩分を含む着雪が発生します。
腐食進行は内陸より早く、防錆管理と増し締めが前提になります。

高強度仕様で冬期も構造を維持できれば、早期育苗や作期前倒しが可能になります。
春の定植時期を前に進められることで、出荷時期の分散や単価確保につながるケースもあります。

まとめ|留萌は耐風設計重視

留萌エリアでは、日本海側特有の暴風雪環境を前提にハウス仕様を考える必要があります。
特に冬期も構造を維持する場合、雪荷重だけでなく強風による横荷重を同時に想定した設計が不可欠です。
  • 屋根荷重と横荷重を同時に想定する
  • 偏荷重を前提に補強する
  • 固定部を深く確実に施工する
  • 防錆管理を徹底する
雪の量だけで仕様を決めると判断を誤ります。
風雪条件を数値で確認し、地域に合った仕様かどうかを見極めることが重要です。
留萌では「耐風を含めた構造設計」が、結果として耐用年数と収量安定を左右します。