京都府のビニールハウス補助金|新設・建て替え・補強に使える支援制度
京都府のビニールハウス補助金|新設・建て替え・補強に使える支援制度
この記事でわかること
京野菜の施設整備と雪・強風被害の復旧を支える京都府の補助金・融資制度
※本記事の補助金・支援制度に関する情報は、2026年8月時点のものです。最新の公募スケジュールや要件は細かく変動するため、必ず関係窓口へご確認ください。
ハウスの新設・増設、新規就農時の施設導入、経営継承、被災施設の復旧など、目的によって確認する制度は異なります。「自分が対象者に当てはまるか」「予定している工事に使えるか」の2点から見ると、候補を絞りやすくなります。| 制度名 | 主な対象者 | 何に使えるか | 活用ポイント・問合せ先 |
|---|---|---|---|
| 【京都府】 農企業者経営力強化事業 |
新規就農者や、法人・法人化を予定する認定農業者等のうち、各タイプの売上高・地域計画等の要件を満たす農業経営体 | 農産物の生産・加工に必要な施設・機械の整備。過去の採択実績では、パイプハウスの新設・増設も確認されています。 | ハウスの新設・増設を伴う経営拡大で確認したい制度です。2026年度追加募集は9月7日17時必着です。 第一相談・申請先は施工地によって異なります。地域別の相談・申請先はこちらをご確認ください。 |
| 【京都府】 京野菜生産加速化事業 |
JA、3戸以上の農業者で組織する団体、一定要件を満たす農地所有適格法人など。対象品目や受益面積にも要件があります。 | 地域重点推進品目などの園芸産地づくりに必要な新設パイプハウス、再利用パイプハウス、附帯施設の整備に利用できます。 | 個人農家が1戸で自由にハウスを建てるための一般的な補助制度ではありません。地域で事業に取り組めるかを、まず施工地の市町村へ確認します。 制度所管:京都府農林水産部 農産課、TEL:075-414-4953です。 |
| 【京都府】 親元就農応援事業 |
後継者への経営継承を予定している認定農業者等 | 農業用機械の導入や農業用施設の整備。ビニールハウス・パイプハウスへの具体的な適用は事前確認が必要です。 | 親元就農と経営継承に合わせて施設を整えたい場合に確認します。補助率は3/10以内、上限は原則150万円で、一定の融資を伴う場合は180万円です。 第一相談は地域を管轄する農業改良普及センターです。地域別の農業改良普及センターはこちらをご確認ください。 |
| 【国】 地域農業構造転換支援事業 |
地域計画に位置付けられ、地域の農地を引き受けるなど制度要件を満たす担い手 | 農業用機械・施設の導入。農林水産省資料では、ビニールハウス等も対象例として確認できます。 | 地域計画と連動してハウスや農業用施設を整備する場合に確認します。2026年5月12日から当面の間、要望調査が行われています。 第一相談:施工地の市町村。国側窓口は近畿農政局 経営・事業支援部 経営支援課、TEL:075-414-9055です。 |
| 【国】 新規就農者チャレンジ事業 |
認定新規就農者など、制度要件を満たす新規就農者。独立・自営就農時の年齢などにも要件があります。 | 農業用機械・施設の改良、取得、修繕、移設、撤去など。農林水産省資料では、ビニールハウスの例示も確認できます。 | 新規就農後のハウス導入だけでなく、既存施設の修繕や移設なども確認できます。京都府内で一律に受付している制度ではないため、地域の実施状況を確認する必要があります。 第一相談・申請先:施工地の市町村です。 |
| 【国】 経営発展支援事業 |
認定新規就農者等、制度要件を満たす農業者 | 就農後の経営発展に必要な農業用機械・施設の導入 | 新規就農時にビニールハウス・パイプハウスなどの施設を整えたい場合に確認します。市町村ごとに実施・受付状況が異なります。 第一相談・申請先:施工地の市町村です。 |
| 【国】 世代交代・初期投資促進事業 |
経営継承に取り組む農業者、または新規就農後の初期投資を行う農業者など。タイプごとに対象者・要件が異なります。 | 世代交代円滑化タイプでは既存の農業用機械・施設の修繕、移設、撤去や施設導入など、初期投資促進タイプでは新規就農後に必要な農業用機械・施設の導入などを検討できます。 | 既存ハウスを引き継いで修繕する場合と、新規就農時に施設を導入する場合では確認するタイプが異なります。 第一相談:施工地の市町村。「親元就農応援事業」などとの併用を前提にせず、適用関係を事前に確認します。 |
| 【京都府/災害復旧】 農業者等営農継続緊急支援事業(令和8年4月強風) |
2026年4月の強風で農業用施設等に被害を受けた府内の販売農家 | 被災したパイプハウス・附帯施設の復旧、撤去、ビニール等の被覆資材。復旧時にはタイバーまたはクロス等による補強が要件となります。 | 強風で被災したハウスを復旧するための制度で、通常時の補強だけに使う制度ではありません。 第一相談・提出先:お住まいの市町村。市町村の締切は府最終期限の2026年10月30日より前です。府側の問い合わせ先は京都府農林水産部 農産課です。 |
| 【京都府/災害復旧】 農業者等営農継続緊急支援事業(令和8年1月大雪) |
2026年1月の大雪で農業用施設等に被害を受けた府内の販売農家 | 被災したパイプハウス・附帯施設の復旧、撤去、ビニール等の被覆資材。復旧時にはタイバーまたはクロス等による補強が要件となります。 | 雪害を受けたハウスを復旧するための制度で、通常時の耐雪補強だけに使う制度ではありません。 第一相談・提出先:お住まいの市町村。市町村の締切は府最終期限の2026年10月30日より前です。府側の問い合わせ先は京都府農林水産部 農産課です。 |
| 【融資】 農業近代化資金 |
制度要件を満たす個人農業者・農業法人など | 農産物の生産・流通・加工に必要な施設の改良、造成、取得、復旧など | 補助金だけでは資金が足りない場合や、施設整備を融資で進めたい場合に確認します。ビニールハウス・パイプハウスへの具体的な利用可否は取扱JA等へ確認してください。 京都府側の制度資金窓口は京都府農林水産部 経営支援・担い手育成課、TEL:075-414-4912です。 |
| 【融資】 日本政策金融公庫 農林水産事業 |
利用する農業資金の対象要件を満たす農業者・農業法人など | 農業施設整備などに利用できる長期資金。具体的な対象や条件は資金ごとに異なります。 | ハウス整備に必要な資金を融資で確保したい場合に、目的に合う資金があるか確認します。 第一相談:日本政策金融公庫 京都支店 農林水産事業、TEL:075-221-2147です。 |
| 【共済】 NOSAI京都 園芸施設共済 |
園芸施設を所有・管理し、加入要件を満たす農業者・農業法人など | 園芸施設の風害、雪害、火災等による損害への備え。附帯施設は加入内容によります。 | 新設・復旧したハウスを風害や雪害から守る備えとして確認したい共済です。2026年の災害復旧制度では、復旧後の園芸施設共済等への加入も要件となります。 相談・加入先:NOSAI京都本所・地域支所。本所TEL:075-222-5700です。 |
農企業者経営力強化事業の地域別相談・申請先
| 施工地 | 相談・申請先 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 京都市・向日市・長岡京市・大山崎町 | 京都府農林水産部 経営支援・担い手育成課 地域営農推進係 |
075-414-4918 |
| 山城地域 | 山城広域振興局 農商工連携・推進課 | 0774-21-3212 |
| 南丹地域 | 南丹広域振興局 農商工連携・推進課 | 0771-22-0371 |
| 中丹地域 | 中丹広域振興局 農商工連携・推進課 | 0773-62-2593 |
| 丹後地域 | 丹後広域振興局 農商工連携・推進課 | 0772-62-4305 |
親元就農の相談先となる農業改良普及センター
京都府内の普及センターは、京都府の農業改良普及センター一覧からも確認できます。親元就農や経営継承については、所在地を管轄するセンターへ相談してください。| 主な管轄地域 | 農業改良普及センター | 電話番号 |
|---|---|---|
| 京都市・向日市・長岡京市・大山崎町 | 京都乙訓農業改良普及センター | 075-315-2906 |
| 宇治市・城陽市・八幡市・京田辺市・久御山町・井手町・宇治田原町 | 山城北農業改良普及センター | 0774-62-8686 |
| 木津川市・笠置町・和束町・精華町・南山城村 | 山城南農業改良普及センター | 0774-72-0237 |
| 亀岡市・南丹市・京丹波町 | 南丹農業改良普及センター | 0771-62-0665 |
| 舞鶴市・綾部市 | 中丹東農業改良普及センター | 0773-42-2255 |
| 福知山市 | 中丹西農業改良普及センター | 0773-22-4901 |
| 宮津市・京丹後市・伊根町・与謝野町 | 丹後農業改良普及センター | 0772-62-4308 |
地域JAで農業資金を確認する場合
京都府内にはJA京都、JA京都にのくに、JA京都やましろ、JA京都中央、JA京都市があります。京都市・福知山市・綾部市・舞鶴市などは所在地や地区によって担当JAが異なるため、市名だけで判断せず、施工地の地区まで伝えて担当JAを確認してください。※本記事は補助金・融資制度の利用や採択を保証するものではありません。実際の対象可否や申請手続きについては、各制度の実施主体または相談窓口へご確認ください。
新設・建て替えから補強まで施工内容別に見る京都府の支援制度
新設・建て替え
ビニールハウス・パイプハウスを新しく整備する場合は、経営拡大、新規就農、経営継承、産地としての施設整備のどれに当てはまるかで候補が変わります。 同じハウス新設でも、制度ごとに対象者や申請経路が異なります。施工仕様を固める前に、施工地の市町村や制度窓口へ相談し、予定する工事が対象になるかを確認しておきましょう。断熱改修・省エネ対応
2026年度の園芸高温対策に係る当初募集は終了しています。換気、かん水、遮熱などの設備を追加したい場合は、施設全体の整備として別の支援制度や融資の対象になるかを確認します。 設備を追加するだけで自動的に補助対象になるわけではありません。導入する設備だけでなく、経営上どのような改善につなげるのかまで整理して相談すると、対象可否を確認しやすくなります。耐風・耐雪補強と災害復旧
被害を受けていないハウスの予防的な補強と、すでに被災した施設の復旧は分けて考える必要があります。2026年1月の大雪、4月の強風で被災した販売農家は、それぞれの復旧制度を確認できます。 災害復旧では、パイプハウス等の復旧に加えて、復旧時のタイバーまたはクロス等による補強、復旧後の園芸施設共済等への加入も確認しておきます。フィルム貼り替え
経年劣化による通常のフィルム貼り替えと、雪や強風で損傷した被覆資材の復旧では扱いが異なります。2026年の対象災害による損傷であれば、被覆資材も復旧制度の対象として確認できます。 通常の貼り替えを予定している場合は、ほかの施設整備と一体で実施することで対象になり得る制度がないか、事前に確認します。夏の高温対策と北中部の雪・風を見据えたハウス整備
ハウスの仕様を決めるときは、施工地の気候条件も考慮します。夏季は換気、かん水、遮熱といった高温対策が重要になる一方、北中部では積雪や強風を見据えた構造や維持管理も必要です。2026年には、1月の大雪と4月の強風による被災施設を対象とした復旧支援も設けられています。新設や建て替えでは、骨組みだけでなく、換気・かん水・遮熱など将来追加する可能性がある設備まで含めて仕様を考えておくと、補助制度や融資の対象範囲も確認しやすくなります。被災施設を直す場合は、撤去・復旧・補強のどこまで施工するのかを市町村へ伝え、対象経費を確認してから工事内容を固めます。
新設・補強・災害復旧で迷いやすいポイントをQ&Aで確認
既存のパイプハウスを補強するだけでも補助金は使えますか?
通常時の補強だけに利用できるとは限りません。2026年の「農業者等営農継続緊急支援事業(令和8年4月強風)」や「農業者等営農継続緊急支援事業(令和8年1月大雪)」では、被災したパイプハウス等を復旧する際の補強が要件となっています。被害を受けていない施設を補強したい場合は、ほかの施設整備制度の対象になるかを確認してください。新規就農でビニールハウスを建てたい場合はどの制度から確認しますか?
新規就農者は「新規就農者チャレンジ事業」や「経営発展支援事業」、対象要件によっては「世代交代・初期投資促進事業」を確認できます。認定状況や地域計画への位置付けなどによって対象が変わるため、最初に施工地の市町村へ相談すると候補を整理しやすくなります。親から農業経営を引き継ぐ際のハウス整備にも支援がありますか?
後継者への経営継承を予定する認定農業者等であれば、「親元就農応援事業」を確認できます。農業用施設の整備は対象ですが、予定しているビニールハウス・パイプハウスが対象になるかは事前確認が必要です。また、ほかの就農・世代交代制度との併用を前提にはできません。補助金だけで足りない場合は融資も検討できますか?
施設整備向けの資金として「農業近代化資金」や「日本政策金融公庫 農林水産事業」があります。ただし、補助制度との併用条件や融資対象はそれぞれ異なります。自己負担分への融資利用を考えている場合は、補助制度と融資の双方へ事前に確認してください。施工内容と使える制度を整理してからハウス計画を進めよう
新設・建て替え、既存施設の修繕、災害復旧では、確認する制度も相談先も異なります。まずは対象者の要件と予定している工事内容を整理し、市町村や制度窓口で対象可否を確認してから施工計画を進めましょう。施工ナビは、ビニールハウスやパイプハウスの施工業者を探せるサイトです。施工内容や規模が固まってきたら、実際の工事について相談できる施工業者探しに活用できます。 お問い合わせはこちら
