長野県のビニールハウス補助金|新設・内張り・補強・建築に使える支援制度
長野県のビニールハウス補助金|新設・内張り・補強・建築に使える支援制度
この記事でわかること
高温・凍霜害対策と施設更新を支える長野県のハウス補助金・融資制度
※本記事の補助金・支援制度に関する情報は、2026年8月時点のものです。最新の公募スケジュールや要件は細かく変動するため、必ず関係窓口へご確認ください。
長野県内でビニールハウス・パイプハウスの新設や設備更新を考える場合は、県制度だけでなく、国の施設整備支援、制度融資、園芸施設共済まで含めて確認します。さらに、市町村によってはハウス本体や被覆材を直接対象にする独自制度もあります。長野県全域で確認したい補助金・融資・共済制度
| 補助金・支援制度名 | 主な対象となる内容 | 長野県での活用ポイント |
|---|---|---|
| 農業エネルギーコスト削減促進事業 | 【制度区分:長野県】【対象者:制度要件を満たす農業者等】【用途:省エネ設備】 省エネ型の空調・換気設備、冷蔵・冷凍設備、恒温設備、加熱設備、生産設備や、対象設備の導入に伴う工事などが対象です。 |
既存ハウスの換気・空調・加温など、エネルギー使用量に関わる設備を更新したい農業経営体向けです。 申請期間は2026年9月30日までです。 申請・相談先は施工地を管轄する農業農村支援センター 農業農村振興課です。リンク先本文の「申請・問い合わせ先」に地域別窓口が掲載されています。 |
| 地域農業構造転換支援事業 | 【財源:国】【対象者:地域計画に位置付けられた担い手等】【用途:施設・機械導入】 農業用機械・施設の導入を支援する制度で、ビニールハウスも対象となる可能性があります。補助率は3/10以内です。 |
地域計画に位置付けられ、規模拡大や施設更新に伴ってハウスを導入する担い手が利用を検討できます。 農業者からの申請・相談は、まず施工地の市町村へ行います。地域ごとに提出期限が異なるため、受付状況も市町村へご確認ください。 制度全体の問い合わせ先は関東農政局 経営・事業支援部 経営支援課(TEL:048-600-0600・内線3839)です。制度ページ下部の「お問合せ先」に掲載されています。 |
| 経営発展支援事業 | 【財源:国】【対象者:認定新規就農者等】【用途:施設・機械導入】 新規就農後の経営発展に必要な農業用機械・施設の導入を支援する制度で、ビニールハウス・パイプハウスも候補になります。 |
新たに農業経営を始め、ハウスを含む生産施設を整えたい認定新規就農者等が利用を検討できる制度です。 申請・相談先は事業実施主体となる施工地の市町村です。募集時期や受付方法も市町村へご確認ください。 制度全体の問い合わせ先は関東農政局 経営・事業支援部 経営支援課(TEL:048-740-0394)です。 |
| 農業近代化資金 | 【制度区分:融資】【対象者:個人・法人可】【用途:農業施設整備】 農業用施設の建設・改良・取得などに利用を検討できる制度融資です。 |
補助対象外の費用や自己負担分を含めた資金計画を考える際の候補です。 具体的な借入れについては取扱地域JA・金融機関へ相談します。制度全体の問い合わせ先は長野県 農政部農村振興課(TEL:026-235-7242)です。 |
| 日本政策金融公庫 農林水産事業 | 【制度区分:融資】【対象者:個人・法人可】【用途:農業・施設整備】 農業施設の整備などに利用できる長期資金を検討できます。 |
ハウス新設や経営規模の拡大でまとまった資金が必要な場合に候補となります。 長野県内の相談先は日本政策金融公庫 長野支店 農林水産事業(TEL:026-233-2152)です。所在地や窓口情報は日本政策金融公庫 店舗案内で確認できます。 |
| 園芸施設共済 | 【制度区分:共済】【対象者:個人・法人可】【用途:災害リスク対策】 プラスチックハウス、ガラス室、附帯施設などの雪害・風水害・火災等による損害に備える制度です。 |
新設・更新費だけでなく、完成後の雪や風などによる損害への備えも合わせて検討できます。 加入条件や補償内容の相談先は、施工地を管轄するNOSAI長野各支所です。 |
市町村独自制度も要確認
県内には、ハウス本体の新設や建て替え、内張り、被覆材などを対象にした市町村独自制度もあります。対象地域が限定されるため、施工地が該当する場合に確認してください。| 市町村・制度名 | 主な対象となる内容 | 活用ポイント・相談先 |
|---|---|---|
| 中野市 農業王国発展加速化事業 | 【用途:新設・改修・建て替え】 ハウス、アーチ、かん水などの農業用施設に使用する生産資材費が対象です。補助率は2/5以内、上限800万円です。施工費、撤去費、処分費、被覆ビニールは対象外です。 |
中野市内でハウス本体の新設・建て替えや、かん水設備を含む施設整備を進める場合に利用を検討できます。 申請・問い合わせ先は中野市 経済部農業振興課 振興係(TEL:0269-22-2111・内線250、253)です。 |
| 松本市 未来を担う農業経営者支援事業 | 【対象者:認定新規就農者・認定農業者・所定要件を満たす女性農業者】【用途:施設整備】 温室、パイプハウス、農業用生産施設等の導入が対象になります。 |
利用には事業実施年度の前年度に行われる要望調査への回答が必要です。 相談先は松本市 産業振興部農政課 経営支援担当(TEL:0263-34-3222)です。 |
| 生坂村 農業用ハウス等設置支援事業補助金 | 【用途:新設・災害時の再建】 園芸施設等の新設と、自然災害により全壊した施設本体の再建が対象です。補助率は1/3、上限30万円です。暖房設備、かん水等の附帯設備、中古資材、単純な更新は対象外です。 |
通常の老朽化による更新とは扱いが異なります。 相談先は生坂村 振興課建設係(TEL:0263-69-3112)です。 |
| 原村 野菜花き作期拡大事業 ※制度名のリンクは関連ページへ遷移します。個別の詳細はページ内からご確認ください。 |
【用途:ハウス・被覆材】 ビニールハウスと霜除け用被覆材が対象で、補助率は購入費の10%以内です。 |
原村でハウスや霜除け用被覆材を導入する場合に確認できます。 相談先は原村 農林課農政係(TEL:0266-79-7931)です。 |
| 立科町 農業用ビニールハウス設置事業補助金 ※制度名のリンクは関連ページへ遷移します。個別の詳細はページ内からご確認ください。 |
【用途:ハウス設置】 出荷目的の農作物を栽培する農業用ビニールハウスが対象で、育苗ハウスも含まれます。補助率は1/3以内です。 |
認定農業者等とその他の農業者では事業費上限が異なり、JA等の助成がある場合はその額が控除されます。 相談先は立科町 産業振興課農林係(TEL:0267-88-8408)です。 |
| 飯綱町 小規模農業用施設(ビニールハウス)整備事業補助金 ※制度名のリンクは関連ページへ遷移します。個別の詳細はページ内からご確認ください。 |
【用途:小規模ビニールハウス】 直売所出荷を目的とする野菜生産用ビニールハウスが対象です。補助率は1/2以内、上限20万円です。 |
飯綱町で直売向け野菜を生産するための小規模ハウスを整備する場合に確認できます。 相談先は飯綱町 産業観光課農政係(TEL:026-253-4765)です。 |
| 豊丘村 野菜経営安定化対策補助 ※制度名のリンクは関連ページへ遷移します。個別の詳細はページ内からご確認ください。 |
【用途:パイプハウス・内張り】 冬場の野菜等生産を目的とするパイプハウスが対象で、補助率は1/2、上限30万円です。内張りには上限5万円の加算があります。 |
冬場の野菜生産に使うパイプハウスや内張りを整備する場合に確認できます。 相談先は豊丘村 産業振興課 農政係(TEL:0265-35-9056)です。 |
| 上田市 農林水産業振興補助金 | 【用途:大型ハウス等】 果樹・野菜・花き栽培のための大型ハウス等施設が対象となり、補助率は2/10以内です。 |
一定規模の施設園芸用ハウスを計画する場合に確認する制度です。受益面積等の要件があります。 相談先は上田市 産業振興部農業政策課 農業振興担当(TEL:0268-23-5122)です。 |
市町村独自制度は施工地が対象地域に入っていることが前提です。まず圃場のある自治体に独自制度があるかを確認し、該当しない場合は県・国制度や融資まで範囲を広げて検討すると整理しやすくなります。
※本記事は補助金・融資制度の利用や採択を保証するものではありません。実際の対象可否や申請手続きについては、各制度の実施主体または相談窓口へご確認ください。
新設・建て替え
ハウス本体を新しく整備するなら、まず施工地に独自制度があるかを調べます。規模拡大や新規就農に伴う施設導入では、市町村制度だけでなく国制度も候補になります。 産地単位で施設整備を進める計画では、「産地生産基盤パワーアップ事業」や「強い農業づくり総合支援交付金」も関係します。長野県内にも、こうした国制度を活用してパイプハウス等の生産資材を整備する枠組みがありますが、個人が任意のハウスを建てるための一般的な補助制度ではありません。産地計画や実施主体を含めた確認が必要です。内張り・省エネ設備
暖房・換気などのエネルギー負担を減らしたい場合は、設備の更新と、内張りなどハウス側の施工を分けて考えます。省エネを目的とする工事でも、対象になる設備・資材は制度によって異なります。 「農業エネルギーコスト削減促進事業」は、省エネ型の空調・換気、冷蔵・冷凍、恒温、加熱、生産設備などの更新を検討する場合の候補です。フィルムや内張りの貼り替えを一律に対象とする制度ではありません。一方、「豊丘村 野菜経営安定化対策補助」では、冬場の野菜等生産を目的とするパイプハウスに加えて内張りも対象に含まれます。細霧冷房、かん水、遮光・遮熱、強制換気・循環などの高温対策を検討している場合は、「信州農業生産力強化対策事業」も関係します。要望調査は例年前年度3月から当該年度4月上旬に行われるため、次回の要望調査時期や活用可否は施工地を管轄する農業農村支援センターへ確認します。
耐風補強・災害対策
既存ハウスを補強したい場合は、単独の修繕工事なのか、産地として災害対応力を高める取組なのかで確認する制度が変わります。 「園芸産地における事業継続強化対策」は産地単位で災害対応力を高める制度で、個人1戸が任意に補強するための一般的な補助金ではありません。「信州農業生産力強化対策事業」には風害・霜害対策に関係するメニューもあります。要望調査は例年前年度3月から当該年度4月上旬に行われるため、次回の要望調査時期や具体的な対象可否は、施工地を管轄する農業農村支援センターへ確認します。フィルム貼り替え
被覆材だけを交換する場合は、「ハウスに使える制度か」ではなく、被覆材そのものが対象経費に含まれるかを見ます。 「原村 野菜花き作期拡大事業」では霜除け用被覆材が対象に含まれます。一方、「中野市 農業王国発展加速化事業」はハウスやアーチ等の生産資材を対象としますが、被覆ビニールは対象外です。新設・改修に使える制度でも、貼り替え単独では対象にならない場合があります。高温・凍霜害・風害を見越して組む長野県のハウス整備計画
ハウスを建ててから換気設備やかん水配管、内張りなどを追加すると、施工方法や費用が変わることがあります。新設時は骨組みの強度やサイズだけでなく、栽培中に必要になる設備まで含めて仕様を考えておきたいところです。長野県の「信州農業生産力強化対策事業」にも、細霧冷房、かん水、遮光・遮熱、強制換気・循環などの高温対策や、風害・霜害への対策が位置付けられています。既存ハウスの場合も、換気やかん水設備を追加するのか、内張りを施工するのか、骨組みを補強・更新するのかで必要な工事は変わります。補助対象になる設備から施工内容を決めるのではなく、まず今のハウスで残せる部分と手を入れる部分を整理し、そのうえで対象経費と照らし合わせる方が、補助対象外の工事まで含めた予算を組みやすくなります。
ハウス本体、被覆材、換気・かん水等の附帯設備、補強、施工費を分けた見積もりを用意しておくと、制度ごとの対象範囲を相談窓口で照合しやすくなります。
施工地・補強・貼り替え・資金計画で迷いやすい長野県のQ&A
長野県内なら、市町村独自のハウス補助金をどこでも利用できますか?
利用できる地域は制度ごとに限定されます。例えば「飯綱町 小規模農業用施設(ビニールハウス)整備事業補助金」は飯綱町の対象農業者向け、「立科町 農業用ビニールハウス設置事業補助金」は立科町での施設整備を対象とする制度です。市町村独自制度は施工地が対象地域に入っていることが前提になるため、まず圃場のある自治体から候補を探します。既存ハウスの補強だけでも補助対象になりますか?
補強内容や制度の実施方法によります。「園芸産地における事業継続強化対策」は産地単位の取組が前提で、個人が任意に行う補強工事を一律に対象とする制度ではありません。「信州農業生産力強化対策事業」にも風害・霜害対策に関係するメニューがありますが、要望調査は例年前年度3月から当該年度4月上旬に行われます。次回の要望調査時期や対象可否は、施工地を管轄する農業農村支援センターへご確認ください。フィルムの貼り替えだけでも補助金を使えますか?
対象経費の設定は制度ごとに異なります。「中野市 農業王国発展加速化事業」では被覆ビニールは対象外ですが、「原村 野菜花き作期拡大事業」では霜除け用被覆材が対象に含まれます。貼り替えを考えている場合は、ハウス本体が対象かではなく、使用する被覆材が対象経費に含まれるかを確認する必要があります。補助金と融資を組み合わせて資金計画を立てられますか?
制度上の併用可否や、同じ経費に補助金と融資を充てられるかは個別確認が必要です。補助対象外となる費用や自己負担分の資金調達では、「農業近代化資金」や「日本政策金融公庫 農林水産事業」を検討できる場合があります。見積もりの段階で補助対象経費、自己負担分、融資を検討する費用を分けておくと、資金計画を整理しやすくなります。補助制度と施工内容を整理して長野県のハウス整備を進める
市町村独自制度、県の省エネ・高温対策、国の経営・産地向け支援では、それぞれ対象となる人や工事が違います。制度名から選ぶより、施工地と必要な工事を整理してから候補を当てはめる方が、実際に使える支援を見つけやすくなります。新設、建て替え、内張り、換気・かん水設備、補強、フィルム貼り替えなど、必要な工事が固まったら、補助対象になる部分と自己負担になる部分を分けて見積もりを取っておくと資金計画も立てやすくなります。「施工ナビ」は、ビニールハウス・パイプハウスの施工業者を探せるサイトです。計画している工事や規模に合う業者探しにご活用ください。 お問い合わせはこちら
