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オホーツクエリアのビニールハウス雪対策|流氷寒気と内陸豪雪に耐える構造設計とは

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オホーツクエリアのビニールハウス雪対策|寒気流入型豪雪への対応

オホーツクエリアでは、冬期の寒気流入と湿雪によってハウス構造へ大きな負荷がかかります。

特に流氷期には強い寒気が入り、昼夜の寒暖差と湿雪の凍結が同時に発生します。

そのためオホーツクのビニールハウス雪対策は、単純な積雪量だけでは判断できません。
雪質の変化と温度差を前提に構造を考えることが重要になります。

オホーツク特有の寒気影響

1月から2月にかけて、オホーツク沿岸には流氷とともに強い寒気が流れ込みます。
日中0℃近くまで上がったあと、夜間に−15℃以下まで急降下する日も珍しくありません。 このときに降る湿雪は厄介です。
新雪は50〜80kg/㎡程度ですが、湿雪は150kg/㎡前後。
それが凍結すると200kg/㎡を超えます。

間口7m、奥行40m(約280㎡)のハウスでは、
200kg×280㎡で約56トン。
凍結した雪が数日間落ちないことがあります。

ここでアーチ中腹や肩部に応力が集中します。 さらに北見盆地では放射冷却が強く働きます。
日中−2℃、夜間−20℃という差が生じます。
鋼材は−10℃を下回ると粘りが低下します。
その状態で凍結荷重が続くと、塑性変形が戻りにくくなります。 22.2mmや25.4mmの軽量仕様では余裕が小さい年があります。
豪雪年を想定するなら31.8mmを基準に検討します。

流氷とオジロワシ

昼夜寒暖差による構造負荷

オホーツクでは、雪より温度変動が構造を疲労させます。
日中に緩み、夜間に急収縮する。この繰り返しです。 農POフィルムは低温で硬化します。
日中にわずかに伸び、夜に急激に縮みます。
肩部で擦れが起きやすく、数年で裂けが出ます。
  • 冬前のテンション再調整
  • 肩部への補強テープ追加
  • スプリング式固定具の採用
  • 外張り+内張りの二重被覆
二重被覆は保温だけでなく、温度変動の緩和にも効果があります。 地盤も無関係ではありません。
オホーツク内陸の凍結深度は60〜80cm。
40cm打ち込みでは凍上を受けます。
春の融解沈下で歪みが残ります。 アンカーは70cm以上を基準にし、可能であればスクリュータイプを検討します。

まとめ|寒暖差対策が重要

オホーツクのビニールハウス雪対策は、積雪量だけで判断できません。
湿雪の凍結と大きな寒暖差が、構造に長時間荷重を与えます。

  • 31.8mm以上のパイプ径を検討する
  • アーチ間隔45〜60cmで剛性を確保する
  • 凍結深度以下までアンカーを施工する
  • 勾配4寸以上で落雪を促す
  • 冬前にフィルムと締結部を再点検する
オホーツクでは、流氷期に強い寒気が入り、湿雪が凍結した状態で屋根に残ることがあります。
この荷重は短時間ではなく数日間続くことがあり、構造への影響が大きくなります。

オホーツクでは「雪の量」より「雪質と寒暖差」を前提に構造を考えることが重要です。

湿雪の凍結と寒暖差を想定した設計と点検を行うことで、冬期運用でも安定した施設管理が可能になります。