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一般的なビニールハウスの施工費用について

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ビニールハウスの施工費用について

ビニールハウスの新設を検討している方へ、費用のポイントや施工の流れを詳しくご紹介します。目的や用途によって施工費用は大きく変わりますが、サイズや材質、施工の工程を理解することで、全体の費用感を掴むことができます。

ビニールハウスのサイズと仕様

ビニールハウスの施工費用は、まずサイズによって大きく変わります。用途に合わせた適切なサイズ選びが重要です。

サイズによる違い

ビニールハウスのサイズは主に「間口」「奥行き」「軒高」で決まります。たとえば、農業用や園芸用のハウスでは大きなハウスが必要ですが、家庭菜園向けの小規模なものは、よりコンパクトなサイズで済みます。

  • 間口:ビニールハウスの横幅
  • 奥行き:ビニールハウスの前後の長さ
  • 軒高:ビニールハウスの側面の高さ

パイプ径と強度

ビニールハウスは、構造を支えるパイプの太さや強度によって耐久性が異なります。一般的に、ハウスが大きくなるほど、太くて強いパイプが必要です。

  • パイプ径:パイプの太さ。一般的には19mm、25mm、32mmなどの規格があります。
  • 強度:パイプが太くなると風や雪に強くなりますが、その分コストも高くなります。

アーチピッチ

アーチピッチとは、ビニールハウスの骨組み(アーチ)の間隔です。ピッチが狭いほど強度が増しますが、その分コストがかかります。通常のハウスは1m間隔のアーチが一般的です。

ビニールハウス施工の順序

ビニールハウスの施工は、いくつかのステップを経て進められます。ここでは、施工の流れを順番に説明します。

1. 資材出し

最初の作業は、必要な資材を揃えることです。ビニールハウスには、骨組みを支えるパイプや、被覆材としてのビニール、補強材などが含まれます。これらを適切に準備しておくことで、スムーズに施工が進められます。

2. やり方・丁張

ビニールハウスの設置場所を決め、基準となる位置を測定します。丁張(ちょうはり)は、基礎工事の基準を示す木製の杭や板を用いた作業です。これにより、正確な位置に基礎を作ることができます。

3. 基礎作り

基礎はハウスの耐久性を左右する重要な部分です。通常は、地面に杭を打ち込み、その上にパイプを固定します。基礎がしっかりしていれば、後の作業が安定して行えます。

4. 骨組みづくり

基礎が完成したら、パイプを組み立てて骨組みを作ります。この骨組みがハウスの強度を支えるので、しっかりと固定していくことが大切です。

5. 補強作業

骨組みができた後は、風や雪の重みに耐えられるよう補強作業を行います。特に、風が強い地域では、追加の補強材を使って強度を上げることが推奨されます。

6. 妻面作り

妻面(つまめん)は、ビニールハウスの短辺部分を指します。ここに扉を取り付けるため、強度のある作りにする必要があります。妻面の構造が弱いと、風にあおられやすくなります。

7. 扉の取り付け

次に、ハウスの出入り口となる扉を取り付けます。扉はしっかりと開閉できるように、枠組みを強化して取り付けることが重要です。

8. ビニールの留め具(ビニバー)取り付け

ビニールを固定するための「ビニバー」を取り付けます。ビニバーは、ビニールをパイプにしっかりと固定するための部品で、これがしっかりしていないとビニールが風で飛ばされる可能性があります。

9. 側面巻上げの取り付け

ビニールハウスの側面には、巻上げ機能を取り付けることが一般的です。これにより、夏場の換気や温度管理がしやすくなります。巻上げ機能は、ビニールの側面を簡単に上下できるようにする装置です。

10. ビニール張り

最後に、ビニールハウス全体にビニールを張ります。この作業は、風が強くない日に行うのが理想です。ビニールがしっかりとピンと張るように固定し、シワやたるみがないように注意します。

11. 完成

すべての工程が終わると、ビニールハウスの完成です。全体をチェックし、特にビニールやパイプに問題がないか確認します。

メンテナンスと補修作業

ビニールハウスは、使用しているうちにビニールに穴が開いたり、フレームが傷んだりすることがあります。定期的な点検と補修を行うことで、ハウスの寿命を延ばすことができます。

ビニールの補修

ビニールに穴が開いた場合は、専用の補修テープで簡単に修理できます。穴や裂け目が小さいうちに対処することで、被覆材を長持ちさせることができます。

フレームの補強

フレーム部分にサビや曲がりが見られた場合は、早めに修理や交換を行います。特に、風や雪の重みでフレームがダメージを受けやすい地域では、強度を保つためのメンテナンスが重要です。

施工費用の目安

ビニールハウスの施工費用は、サイズや仕様によって大きく変動します。一般的な費用の目安として、以下の点を参考にしてください。

ハウスの規模 施工費用(目安)
小型(家庭菜園向け) 10万円〜30万円
中型(中規模農業向け)  50万円〜100万円
大型(商業用農業向け)  150万円〜300万円以上

業者に依頼するメリット

ビニールハウスの施工は、DIYで行うことも可能ですが、専門業者に依頼することで、以下のメリットがあります。

  • 精度の高い施工:プロによる施工は、強度や耐久性に優れ、長持ちします。
  • 時間の節約:大規模なハウスの施工は、専門的な知識や道具が必要です。業者に依頼すれば、スムーズに完成します。
  • アフターサポート:業者に依頼することで、施工後のメンテナンスやトラブル対応も安心です。

まとめ

ビニールハウスの施工には、細かなステップと費用が必要です。サイズや用途に合ったハウスを選び、しっかりとした施工を行うことで、長く利用できるビニールハウスが完成します。DIYでの施工も可能ですが、確実に仕上げるためには、専門業者への依頼も検討してみてください。