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単管パイプハウスとは?DIYでの建て方や流れについてご紹介

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近年、パイプハウスが農業用ハウス以外でも利用されるようになり、単管パイプハウスを利用した倉庫や施設が多くなってきています。鉄骨ビニールハウスにひけをとらない強度や耐久性を持つ単管パイプハウスは、今では農家のトラクターや農業用機械を保管するだけではなく、屋内スポーツ施設や企業の製品保管場所、自動車整備工場の倉庫としてなど、幅広い活躍をしています。
そこで、今回は単管パイプを利用したパイプハウスの建て方や流れについて、北海道立総合研究機構の農業研究本部が出している施工マニュアルをもとにご紹介していきます。

単管パイプハウスとは?

単管パイプハウスは、外形48.6mm、肉厚1.8もしくは2.4mmの単管パイプを使って作られるビニールハウスのことを言い、大雪や強風などにも耐えられるような強度を持つ「強いビニールハウス」です。
48.6mmの単管パイプはホームセンターなどでも販売されており、自作で組み立てることも可能なパイプハウスとなっています。

単管パイプハウスの建て方の流れ

ここからは、実際に単管パイプハウスを組み立てるときの流れや建て方についてご紹介していきます。こちらの内容は、北海道立総合研究機構の農業研究本部が出している「施工マニュアル」という内容をもとにご紹介していきます。

必要資材としては、単管パイプ、アーチ単管、基礎杭やクランプ、フィルムなど様々なものがありますが、資材以外にも工具の使用も必要になりますので、自作する場合には、以下のサイトから資材や工具を確認しておくと良いでしょう。

 

北海道立総合研究機構の農業研究本部 「園芸用単管パイプハウス施工マニュアル」
http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/seika/tankanph/manualtankanph.pdf

基礎杭の打ち込みや高さ合わせ

まずは、基礎杭の打ち込みや高さ合わせを行います。基礎杭は単管パイプハウスを組み立てる場所の位置決めをすることになるため、単管パイプハウスを建てたい場所を間違えずに杭を打ち込みましょう。
高さを合わせる際には「レーザー付き水平器」などを利用してレベル合わせ(高さ合わせ)をすると良いでしょう。

ハウス本体の組み立て

次に、ハウス本体の組み立てを行います。基礎杭にアーチ管を差し込み、天井部分をジョイントしていきます。軒桁(のきげた)や、棟木(むなぎ)、母屋(もや)と呼ばれる単管を交差につないでいき、固定していきます。
このとき、垂直に肯定する単管パイプなどは、水平器を用いてしっかり垂直に立っていることを確認してから固定していきましょう。
そして、タイバーと呼ばれる単管パイプを、タイバー横管→タイバー縦管の順に固定していきましょう。

妻面の作成

単管パイプによってハウス本体の組み立てが終わったら、今度は妻面の作成を行います。
妻面とは、単管パイプハウスの入り口にあたる部分で、妻面を作る際には、妻面梁、妻面柱、妻面肩筋交や根がらみといった部分を単管パイプで固定していきます。
このとき、妻面は単管パイプハウスの入口にあたるため、扉のサイズなどを事前に確認して、取り付け位置を決めると良いでしょう。

筋交いの設置

次に、筋交いを設置します。筋交いは、側窓面4か所・妻面肩部4か所・天井部2か所・屋根面4か所にそれぞれ設置しましょう。筋交いは、パイプハウスの強度を高める部分にもなるため、豪雪地域や台風などが多い地域など、強風や雪によってパイプハウスが倒壊しないように、しっかりと固定しておきましょう。

フィルム留材、キャップ

次に、単管パイプハウスのメインであるフィルムを留めるためのフィルム留材を固定していきます。軒桁部や裾部、妻面、垂木部などにフィルム留材を設置して固定していきます。
そして、フィルムが切れてしまわないように、単管パイプの切断部分については、フィルムにその部分が当たらないようにキャップをしていきます。

被覆材(POフィルム)張り

単管パイプハウスのメインとなる被覆材を張っていきます。
まずは妻面や側面に対して被覆材を張っていき、屋根の部分を除いて取り囲むようにフィルムを張っていきます。
そして、側面部分にすべて被覆材が張れたら、屋根の部分にもフィルムを張っていきましょう。
場合によっては、鳥よけ糸の設置などを行って、完成となります。

単管パイプハウスの施工はプロの業者がおすすめ

単管パイプハウスを自作で作ろうと思うと、さまざまな準備が必要となります。資材の調達や道具の用意など、作業だけではなく道具もそろえなければならないため大変です。
そして、単管パイプ施工時に単管パイプの屋根部分の施工で誤って落ちてしまったり、杭を打ち込む際に怪我をしてしまったり、思わぬトラブルになることもあります。
そのため、プロの業者に依頼して、頑丈で耐久性のある単管パイプハウスを作ってもらうことがおすすめです。

まとめ

ここまで、単管パイプハウスの作り方についてご紹介してきましたが、自分たちでDIYするよりも、プロの業者に依頼することで耐久性のあるしっかりとした単管パイプハウスを作ることが出来ます。
パイプハウスの施工には危険も伴いますので、ぜひ一度プロの業者に相談してみてはいかがでしょうか。