切妻屋根の倉庫とは？利用するメリットについて

農業を営んでいたり、商品や製品の保管場を探している方のなかには、倉庫の建築を検討されている方もいるでしょう。倉庫の形状は様々で、屋根もいくつかの種類があります。屋根の形状として、切妻屋根はローコストで雨漏りの心配が少ないため、利用する方も多い形状です。
ここでは、切妻屋根を使った倉庫のメリットや切妻屋根以外の屋根の形状についてご紹介していきます。

切妻倉庫とは？

切妻倉庫とは、屋根の形状が切妻タイプになっている倉庫のことで、倉庫の種類の中では広く一般的に利用されている形状のものです。切妻の由来は、妻は「端っこ」を意味しており、切妻は端っこを切った形というものを表すところからきているようです。
切妻屋根は、屋根の最頂部から地面に向かって二つの傾斜になっている屋根で、「家のイラスト」としてよく見かける形状です。
倉庫だけではなく住宅の屋根としても一般的で、コストも安いため選択する人が多い屋根のタイプとなります。

テントハウス（テント倉庫）の屋根形状の種類

次に、ビニールハウスを利用したテントハウス（テント倉庫）の屋根形状について見ていきましょう。倉庫と聞くとプレハブ型をイメージする方も多いともいますが、今はビニールハウス型のテント倉庫も人気があるようです。

切妻

切妻タイプのテントハウスは、一般的なテントハウスの屋根形状で、コストも安く工期も短いため、特に屋根の形状に希望がなければこのタイプになることが多いでしょう。シンプルな形のタイプとなるため、施工できる業者も多く、依頼しやすいタイプの屋根です。
切妻屋根のメリットについては後述いたしますが、雨や雪などが流れ落ちやすいという特徴があります。

円弧

ビニールハウスの中で見た目の景観が美しいのは円弧型でしょう。もちろん、人によって好みは異なりますが、一般的に良く見る屋根型と比べてあまり見ないタイプの形状となるため、見た目にこだわる方は円弧タイプのテントハウスが良いかもしれません。
また、円弧タイプは高さが切妻よりも若干低く抑えられることもメリットに感じる部分です。

片流れ

片流れタイプは、一つの斜面の形状で作られている屋根のタイプで、片方は背が高く、片方は背が低いことが特徴です。雨や雪などが落ちやすく、背の高い屋根の方には開口を設置することも可能です。
場合によってはソーラーパネルなども取り付けやすいため、太陽光発電を検討されている方は、このタイプの屋根も検討されると良いでしょう。

切妻倉庫のメリット

ここからは、テントハウスを切妻屋根にするメリットについて確認していきましょう。

価格を抑えた施工が可能

切妻倉庫のメリットには、価格を抑えた施工が可能という点があります。もっともよく利用されるタイプの屋根であり、シンプルで複雑な作業が必要ないため、材料費も工賃も他の屋根と比べて高くなることはないでしょう。
最もスタンダードな屋根となり、テント倉庫メーカーで扱う大体8割くらいのテント倉庫が切妻屋根となっています。

屋根の補修がしやすい

一般的に利用されている屋根だからこそ、屋根の補修がしやすいという特徴があります。テント倉庫は屋根が破れたり裂けたりすることがあります。その時に張替えや修理を行う際、複雑な構造だったりあまり一般的に使われていない屋根の形状だったりすると、コストが高くなることがありますが、一般的に利用されている切妻屋根であれば、補修もしやすくかつ修理費用も複雑な屋根の形状に比べて安価にできるでしょう。

ベンチレーターがつけやすい

ベンチレーターとは、テント倉庫の中と外部との換気を促す装置で、ベンチレーターを倉庫に着けたいという方は、オプション費用が発生するケースがあります。切妻屋根はベンチレーターをつけやすい屋根となるため、オプション費用もそこまで高くならないことが一般的ですが、ベンチレーターが付けづらい屋根の形状の場合、そもそも付けられなかったり費用が高くついたりすることもあります。
一般的に利用されている屋根の形状だからこそ、オプションの機能もつけやすいと言えます。

雪や雨が落ちやすい

切妻屋根は両側へ向かって角度のついた傾斜がある屋根の形状となるため、雨や雪が屋根から落ちやすいという特徴があります。また、テント倉庫の中で結露が発生しても、屋根についている結露は落ちやすいのが特徴です。

まとめ

ここまで、切妻屋根の倉庫についてご紹介してきました。テントハウスなどの倉庫には、切妻以外にも円弧のものや片流れのものなど、さまざまな屋根の形状がありますが、切妻屋根が一般的に最も利用されています。
特に屋根の形状に対してこだわりがなければ、コストの面からも修理の面からも切妻屋根の形状を選択すると良いでしょう。
倉庫にベンチレーターなどのオプションをつけたい場合には、複雑な形状の屋根を利用するよりも、切妻屋根を選択しておいた方が無難です。