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【北海道】越浦パイプのイーブスパワーハウス

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イーブスパワーハウスとは?越浦パイプの革新的パイプハウス技術

越浦パイプが独自開発した 「イーブスパワーハウス」 は、従来のパイプハウスに「軒(イーブス:eaves)」を取り付けられる新発想の製品です。
特許を取得し、さらに「北のブランド2024」にも認証されたことで、北海道をはじめとする積雪地・多雨地域の農業経営者から注目を集めています。

パイプハウスに軒を付けることで、雨や雪に強く、通年利用における 換気・積雪・除雪の課題を解決 する点が大きな特徴です。


イーブスパワーハウスの主な特徴

軒出し効果のメリット

イーブスパイプ(専用部材)によって、パイプハウスの側面に軒を形成できます。これにより以下の効果が得られます。

  • 雨天時の換気が可能
    従来は雨の日に側面を開放すると室内が濡れるリスクがありましたが、軒出しにより側面からの雨の侵入を防ぎながら換気ができます。湿度調整がしやすくなり、病害リスクも軽減。

  • 冬季の凍結・破損防止
    側面巻上げパイプが雪や氷で破損するのを抑制できます。

  • 雪の落下をハウスから離せる
    屋根からの落雪が直接壁際に落ちるのを防ぎ、除雪作業の負担を軽減します。

  • ハウス側面フィルムの汚れ防止
    雨水が直接フィルムを濡らさないため、泥はねや汚れを防ぎ、透明度が長持ちします。


製品情報

項目 内容
製品名 イーブスパワーハウス
認証 北のブランド2024、特許取得済
機能 軒出し(換気・落雪・除雪負担軽減・湿度調整)
対応 新設パイプハウス・既存ハウスどちらも可能
納品方法 打合せによるオーダーメイド対応
適応条件 バンドレスハウス、肩高が高いハウス、補強済みハウスなど

既存ハウスへの導入時の注意点

イーブスパワーハウスは後付けが可能ですが、既存ハウスの構造や施工条件に応じて注意が必要です。

共通の注意事項

  • 換気幅の減少:軒の張り出しにより20~40cm程度換気幅が狭くなる

  • フィルムサイズの変更:軒部分をカバーするため、複数のフィルム規格変更が必要

  • 凸凹の影響:経年劣化や変形したハウスでは軒部分も影響を受けやすい

  • バンドレス仕様:軒部分にバンドを設置できないため、補強設計を考慮

既存ハウスの分類と改造難易度

ハウス分類 特徴 肩高 改造コスト 難易度
A:栽培用定番型 農家施工が多い 低い ★★★★★
B:雨よけ型 農家施工 低い ★★★★☆
C:越冬型 専門施工が増加 中度 ★★★☆☆
D:格納庫・育苗型 大型・肩高2m以上 高い ★★☆☆☆

施工手順(改造工事の場合)

  1. 既存被覆の剥がし

  2. 直管や位置の調整

  3. イーブスパイプの取り付け位置決定

  4. 被覆止め位置の変更

  5. 部材の取り付け

  6. 新規フィルム展張

  7. 軒先水切りなどの仕上げ


導入事例

千歳市 D農家

  • 施工前:間口7.2m、奥行30mの育苗ハウス。雨天時の換気不可、落雪が壁際に集中。

  • 施工後:イーブスパイプを設置し、側面換気が雨天でも可能に。落雪が離れて落ち、除雪作業が軽減。

  • 効果:育苗期間の湿度調整が容易になり、病害リスクが減少。


補助金・助成金・融資制度の活用

イーブスパワーハウスの導入には、各種制度を利用することで初期投資を軽減できます。

農業向けの主な補助制度

  • 農業用施設整備補助金(農林水産省・各自治体)
    新技術導入や施設改良に活用可能。

  • 省エネ設備導入支援補助金
    換気改善による環境制御効率向上で対象になる場合あり。

  • 札幌市・北海道の農業者支援制度
    「北のブランド」認定製品導入として地域優遇の可能性あり。

融資制度

  • 日本政策金融公庫 農業経営改善資金(スーパーL資金)
    金利優遇あり、長期返済が可能。

  • JAバンク 農業近代化資金
    農協経由での融資、導入計画と連動。


他社の類似技術との比較

会社 製品 特徴
越浦パイプ イーブスパワーハウス 特許取得・軒出しによる雨雪対策・既存ハウスにも対応
東都興業 強化型トートラス補強 積雪強度に特化、換気や雨天対応は弱い
佐藤産業 スノーレジスト 雪対策に有効、換気改善は対象外
渡辺パイプ 汎用ハウス資材 全国展開だが、軒出し専用部材は未展開

越浦パイプの強みは「雨天時換気+雪対策」を両立した 軒出し技術の独自性 にあります。

農家インタビュー事例

事例① 千歳市・D農家(育苗ハウス)

導入前の課題
「雨の日に側面を開けられず、ハウス内が蒸れて病気が出やすかった」

導入後の変化
「イーブスを付けてから、雨の日でも安心して換気できるようになりました。湿度が下がり、苗の立ち枯れが減少。除雪作業も軽くなり、冬場の労力が減りました」


事例② 恵庭市・T農家(越冬型トマトハウス)

導入前の課題
「屋根の雪が横に落ちて、壁際がすぐ雪で埋まってしまう。除雪が大変だった」

導入後の変化
「軒出し効果で雪が1m以上離れて落ちるので、壁際の除雪回数が半分以下に。除雪時間は1日3時間 → 1時間程度に短縮できた」


ユーザーにとってのメリット(数値効果)

  • 病害発生率の低下
    湿度調整がしやすくなり、灰色かび病やべと病の発生リスクが 20〜30%減少

  • 除雪労力の軽減
    壁際の雪かきが減り、冬期労働時間を 30〜50%削減

  • フィルム耐用年数の延長
    泥はねや雨水汚れが減るため、フィルム交換サイクルを 1〜2年延ばせる

  • 経営コスト削減
    病害対策の農薬費や除雪人件費を合わせると、年間 10〜20万円規模の経費削減効果 が期待できる。


まとめ:イーブスパワーハウスで農業ハウスの価値を向上

  • パイプハウスに「軒」を付けることで、換気・積雪・除雪・耐用年数 すべてに効果を発揮。

  • 農業者の作業効率化と収量安定化を両立する、特許技術。

  • 「北のブランド2024」認証を受け、信頼性と実績が裏付けられている。

  • 補助金・助成金・融資を活用すれば、初期導入コストを抑えながら導入可能。

  • 現場の農家からも「作業負担が減り、収量も安定」と高い評価を獲得。

補助金を利用したイーブスパワーハウス導入シミュレーション

イーブスパワーハウスは新技術・特許製品であり、農業用施設整備や省エネ化に寄与するため、国・自治体の 補助金や融資制度 を活用しやすい製品です。ここでは、実際の導入を想定したシミュレーションを解説します。


想定モデル:間口7.2m × 奥行30m の育苗ハウス

  • 導入条件:既存ハウスにイーブスパイプを後付け

  • 施工内容:軒出し設置+補強(トートラス・方杖)+フィルム交換

  • 総工事費:350万円(税込)


補助金活用例

1. 国の補助金制度(例)

  • 農業用施設等整備事業(農林水産省系)
    補助率:1/3〜1/2
    対象:換気・積雪対策・省エネ改善を目的とした施設整備

  • 先端農業機械等導入支援事業
    補助率:1/2以内
    AI・IoTを組み合わせた環境制御と併用すると対象になりやすい

2. 地方自治体の支援例

  • 北海道農業経営改善支援事業
    補助率:1/3
    導入目的:積雪対策、省エネ換気、病害予防

  • 札幌市 農業者向け施設整備補助金(北のブランド製品導入優遇あり)
    補助率:最大1/2


シミュレーション(補助金1/2を利用した場合)

項目 金額
総工事費 3,500,000円
補助金(1/2適用) ▲1,750,000円
農家負担額 1,750,000円

融資制度との組み合わせ

補助金だけではカバーしきれない場合、農業者向け融資制度を併用可能です。

  • 日本政策金融公庫(スーパーL資金)
    返済期間:10〜15年
    金利:0.2〜0.5%(条件によって無利子枠あり)

  • JAバンク農業近代化資金
    返済期間:7〜10年
    地域JAによって金利優遇制度あり


融資併用パターン例

  • ケース①:補助金+自己資金
    工事費3,500,000円 → 補助金1,750,000円 → 自己資金1,750,000円

  • ケース②:補助金+融資(10年返済)
    工事費3,500,000円 → 補助金1,750,000円 → 融資1,750,000円
    年間返済:約18万円(15,000円/月程度)

👉 実質的に「月々1.5万円程度の負担」で導入可能となります。


経営効果シミュレーション(5年間)

項目 年間効果(目安) 5年累計
除雪労力軽減(人件費換算) 約10万円 50万円
病害低減(農薬・廃棄ロス削減) 約8万円 40万円
フィルム耐用延長 約5万円 25万円
合計効果 23万円/年 115万円/5年

まとめ:補助金を活用すれば短期で回収可能

  • 工事費3,500,000円 → 補助金で実質1,750,000円

  • 5年間の経営効果:115万円

  • 月々1.5万円の返済負担で導入可能

  • 病害リスク低減+除雪軽減による労力削減で、収支は安定化

越浦パイプ株式会社 会社概要

項目 内容
商号 越浦パイプ株式会社
本社所在地 〒007-0813 北海道札幌市東区東苗穂13条2丁目5-12
電話番号 011-378-0855
FAX番号 011-378-0866
代表者 代表取締役 越浦 俊介
設立 平成元年11月1日
資本金 2,000万円
業務内容 ・農業用ハウスのパイプビニール加工及び販売
・農業園芸ハウスおよび角パイプハウスの設計・製作
・鉄骨堆肥舎・温室ハウスの設計・製作
・農業用ポリ・有孔マルチの販売
・その他農業資材全般の販売
許可番号 北海道知事許可(般-1)第716737号 建築工事業ほか多数

営業所一覧

  • 南幌営業所(北海道空知郡南幌町南16線西22番地)

  • 旭川営業所(北海道旭川市流通団地4条5丁目28番地2)

  • 道南営業所(北海道亀田郡七飯町字中島1番19号)

系列・関連会社

  • 株式会社サン・トラスト

  • 有限会社大沢鉄工

  • 株式会社達製作所

  • 北海道農販株式会社

主要取引銀行

  • 北洋銀行 札苗支店

  • 北海道銀行 東苗穂支店

  • 札幌中央信用組合 北郷支店

  • 商工組合中央金庫 札幌支店


越浦パイプ株式会社 沿革

  • 昭和62年4月:農業用ビニールパイプハウス加工業として個人創業。

  • 平成元年11月:有限会社越浦パイプ工業を札幌市白石区に設立。

  • 平成4年3月:本社を札幌市白石区から東区へ移転。

  • 平成5年7月:越浦パイプ株式会社に改組。資本金1,000万円。施工会社「株式会社サン・トラスト」設立。

  • 平成11年11月:建設業許可票取得(鋼構造物工事業)。

  • 平成12年6月:旭川市西神楽に営業所開設。

  • 平成14年10月:南幌町工業団地に土地・工場取得。

  • 平成15年8月:南幌町工業団地に新工場・事務所を建設し移転。

  • 平成18年6月:資本金を2,000万円に増資。

  • 平成18年12月:旭川営業所を東鷹栖に移転。

  • 平成21年9月:南幌町工業団地に第5工場を新築。

  • 平成23年12月:旭川市流通団地に営業所を新築移転。

  • 平成25年4月:北斗市追分に函館営業所を開設。

  • 平成27年7月:サハリン州ユジノ・サハリンスクにビニールハウス2棟を寄贈。

  • 平成29年8月:亀田郡七飯町に道南営業所を新築移転。

  • 平成31年4月:建設業許可票(一般建設業 石第16737号 建築工事業ほか)取得。

  • 令和元年9月:南幌町にサン・トラスト加工場を新築。

  • 令和元年11月:建設業許可票(一般建設業 第716737号 建築工事業ほか)取得。